2008-08-25

ケンチクレポート ソノ2


今回の建築レポートは、Bauhausです。Bauhausは嫌いではないのですが、そこまで好きではなかったので、特にたいした期待もなくDessauまで行ったのですが、やっぱり建築史に残る建築は迫力があるというか、力強い美しいデザインでした。

Dessauの駅から歩いていくと、一番最初に見えるのが、この学生寮。外壁の補修(塗りなおしただけ?)がされてあるので、最初これがBauhausの建物の一部だとは気づかず。それ位、今の時代でも古さを感じさせないデザインってやっぱりすごいなーとただただ感心。






次に、いよいよ本棟への入り口が登場して、Bauhausに来たことを実感。学生時代、たしか課題か何かでBauhausの本を買ったことがあったけど、その本の写真(当時のBauhausの白黒写真)と全く同じだったのでちょっと感動。







ファサードは、ガラスのカーテンウォール(?)で外光がふんだんに入ってくるので、照明器具を塚はなくても昼の間は充分明るい。第2次大戦前にこのデザインって考えるとまたまた感心。


半地下のKellerだったところ(たぶん・・・)を改装して、今はCafeRestaurantみたいになっている。味はまあ普通。ただ、雰囲気は抜群。




講堂の照明がシンプルだけどかわいらしいデザイン。






続いてBauhaus本校舎から少し離れたところにある、WalterGropiusが設計した教授たちの住居群「Meisterhaussiedlung」

この住居群は、LeCorbusierのSavoye邸、RietveldのSchröder邸のようにコンパクトで機能的な住宅で、色使いもかわいらしい。

「コンパクト」、「機能的」、「カラフル」っと言ったキーワードが大好きな自分としては、Bauhaus本校舎よりも、こちらの住宅の方が楽しかった感じです。

コンパクト&機能的な設計なので、写真ではなかなか伝わらないところがあるので、皆さんもぜひ体験してきてください。(いわれなくても分かってると思いますが・・・)お勧めです。







まとめ:Bauhausはやっぱりすごかった。

2008-08-23

ケンチクレポート ソノ1

ドイツに来てから、結構色々な建築を見て回ったので、今回は整理もかねて建築レポートです。っといっても、そんな専門的なコメントはできませんのであしからず。

建築会のノーベル賞ことプリツカー賞を取ったノーマンフォスター卿のドイツ連邦議会「Reichstag」のキューポラ。
2重螺旋構造のスロープで、上部のまでいって帰ってくることができます。スロープからの眺めは圧巻。


これの発展系がテムズ川沿いのロンドン市庁舎にも応用された?んだと思います・・・。たぶん・・・。

スロープの途中からの眺め。









実はこの建築、エントランスで手荷物検査がありますが入場無料です。でも、入場まで結構またされます。ちょっとした美術館とかよりおもしろいかも。(建築好きにとっては最高です)


Sauerbruch Hutton設計のPhotonics Center Berlin。

外壁の色使いで有名?なSauerbruch Huttonですが、平面的にも、この建物はアメーバ状をしていて、見ていてきれいですが、もうちょっと縦動線のおもしろさがあってもいいのでは。


2年前にベルリンを訪れたときに惜しいところまで行ったのに、たどり着けず。こっちに来てもう一度チャレンジしてそのときもダメで、3度目の正直で何とかたどり着けました。ちなみに中には入れませんでした・・・。残念。




Axel Schultes + Charlotte Frank設計のBaumschulenweg Crematoriumです。たぶん斎場です。

前回ベルリンを訪れたときには、到達難易度が高そうであきらめたんですが、今回行ってきました。



トップライトの取り方が幻想的で美しく、照明器具を使っていないにもかかわらず、程よい明るさがあり、斎場としての荘厳さだけでなく、やさしさも感じられ非常に洗練された空間でした。


構造的にも(詳しくはわかりませんが)一見してひとつのまとまりに見えますが、3つのブロックに別れていて、そのスキマをガラスでつなぐという、おもしろい構造をしてました。

なんとなく、安藤忠雄の光の協会を思いだしたのは僕だけでしょうか?







デコン建築の走り?のDaniel Libeskindのユダヤ博物館。

最初はただ単に奇をてらったデザインなだけだと思ってたんですが、中に入ってみると、空間構成の妙というか、非常に変化にとんだ空間のシーケンスが素晴らしい建築でした。

建築だけではなく、内部の展示もなかなかおもしろい展示方法で展示してあって、建築・内装がお互いのいいところを引き出しあっているような印象を受けました。


まだ、他にも色々みた、建築はあるんですが、今回はこの辺で。

2008-08-12

マタイツノヒカ

こっちにきて、いろんな人と出会って刺激をうけ、楽しく過ごしていますが、やっぱり誰かが母国へ帰るとなると、何ともいえず寂しいもんです。それと同時に、自分はいつ帰るんだろう、っという漠然とした不安も頭をかすめ、なんとなくへこみそうになりますが、あまり考えてもどうにもならないので、山登りに行ってきました。

山登りといっても、ベルリン市内です。
Kreuzbergという街の中心地域?(オシャレさんたちが集う場所?)にいきなり滝が出現。発見したときはこれは何だ?と思ったんですが、その時はバスで移動中で降りるに降りられず、やむなくやり過ごしたのですが、気になっていたので先日行ってきました。

ほとんど起伏の無いベルリン。こんなところに、山があったのかっていう感じで、山というより丘見たいな感じです。丘とはいっても、ある程度ベルリンが一望でき、滝の水は良く見ると、ちょっと汚い感じですが、涼しい風や滝の音が何ともいえない涼を与えてくれます。

水辺にはたくさんの人が、各々好きなことをしながら涼んでいたので、こちらも眺めの良い涼しい岩場を確保して、しばし読書。そして、持参のお茶でティータイム&ボーっとする。そんなことをしてると長く留まるつもりも無かったのに、気がつけばもう7時。かれこれ4時間くらい、何をするでもなく涼んでいた。

特に何をしたというわけではないのに、何ともいえない満足感にみたされて、なんとなくモヤモヤしていた気持ちがスッキリ。

そう、またいつの日か・・・。


Kreuzbergの滝            滝の上から 

頂上から